人々の生活を守るインフラ設備の点検や調査の分野でも3D測量の技術は役立っています。
初期点検・日常点検・定期点検・臨時点検といった点検作業に関する部分から、さまざまな箇所に設置されているブロック塀や雨どいの劣化による傾きチェック、さらには公園遊具・緑地などの定期点検・管理、砂場や野球グラウンドなどの土量測定も3D測量によって可能です。
こうしたデータを組み合わせることで、事前にハザードマップを作成できるようになるほか、災害危険区域を3次元データで取得できます。
さらに、万が一土砂災害などが起こった場合にも、危険な現場に立ち入らずコストを抑えて効率的にデータを得られる3D測量は最善策ではないでしょうか。
3Dデータを活用して断面図を作成することもでき、現場に行かなくとも事務所内で擁壁の設置シミュレーションや打ち合わせが可能になります。
このほかに森林区域では、従来の測量法よりも安全性が高く精度に優れており、なにより重労働を解消できる3D測量へと切り替わりつつあります。
地上レーザスキャナによって地表面を測量し、木の位置や太さまで知ることができ、森林台帳等を作ることも可能です。